2 白血球の自律神経支配の法則 | |
● 自律神経は白血球を調節する |
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安保徹先生が世界で初めて発表した理論である。その基本パターンは2通りあり、 (A) 交感神経優位→アドレナリン分泌増加→顆粒球を活性化する (B) 副交感神経→アセチルコリン分泌増加→リンパ球を活性化する |
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▼交感神経と副交感神経の働き
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● 白血球の二大勢力 |
上記のように白血球は「顆粒球」「リンパ球」と大雑把に分けると二大グループから
構成されている。両者合わせて白血球の95%を占める。残りの5%がマクロファージという
名の貪食細胞である。リンパ球は、捕食作用は苦手だが、異物を分子レベルで抗原と認識し、
抗体をつくる能力をもつ。いわば分子兵器である。 |
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リンパ球にはいろいろな種類があって、がんを攻撃する性能をもつのがNK細胞
(ナチュラル・キラー細胞)である。このほかキラーT細胞、胸腺外分化T細胞も
その役目を果たす。
白血球の残り5パーセントがマクロファージで、異物を食べて排除する掃除係であると
同時に、リンパ球が行う抗原抗体反応を手助けする。食べた異物を分解し、それが体に
とってどのような性質の抗原であるかを調べる。
その後、マクロファージ自身の表面の突起を通して、リンパ球に対してその抗原の特徴を
伝達する。専門的にいうと、抗原処理と抗原提示の役目を果たす。 顆粒球とは読んで字のごとく、細胞内に多数の黒味を帯びた顆粒を含んでいる。 これは活性酸素を多量に含む爆薬のようなもので、アメーバのように動きまわっては 細菌など大き目の異物を腹いっぱいに食べた後自爆し、大量の活性酸素をまき散らす。 体内の活性酸素の70〜80%がこれによって発生するといわれる。この活性酸素は 体を守る働きもすると同時に、組織破壊や発がんという厄介な作用をもっている。 |
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